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高橋美登里礼法きもの学院
2016.07.05
7月3日（土）10：00〜12：00の講座では、4名の方にご参加いただきました。女性お二人の他に、中学2年生のお嬢様と一緒に参加してくださった母娘さん。
最初は、お母様お一人の参加申し込みだったのですが、中学生以上であれば、十分、大人に混ざってもレッスンできますので、その旨、お伝えしたところ、母娘での参加となりました。
ウチは男の子なので女の子の事はよくわからないのですが、息子が中学2年生だった頃を思いかえしてみると、悲しいかな、母親と一緒に何かをしたいという気持ちは微塵もなかったような…
お嬢様は、素直で明るく伸びやか。母娘での参加は本当に羨ましい限りでした。（男の子、女の子ではなく育て方でしょうね＾＾;）
最初に浴衣の歴史についてお話しました。私的には、皆さん「そんな事どうでもよいから、早く浴衣を着たいよ〜」というお気持ちかな？と思ってしまうのですが（そう思いながら、それでもやっぱりお話しちゃうところが…ね）なぜか毎回好評です。で、今回もそんな一抹の不安を抱えながら「浴衣はいつの時代からあったと思いますか？」とクイズを。今までで一番多い答えは「江戸時代」。その他、「室町時代」や「安土桃山時代」など。が、中学2年生のお嬢様の答えは「昭和」！え〜〜〜〜っ！とビックリするのは年齢を重ねた証拠。平成生まれにとって、長〜い昭和時代は、遥か昔ですね〜。
レッスンのあと、みなさんに簡単なアンケートをお願いしたのですが、やはり今回も「浴衣の歴史を学べてよかった」というお声をたくさんいただきました〜♪
歴史のお話のあと、ヘアメイクや下着類のアドバイスをして、いよいよ実技に。参加者が大人だけなら、多少の経験値があるのでいきなり浴衣の自装（自分で着ること）をするのですが、今回は最初に私がお人形に浴衣を着せるところを見てもらい、中の構造を理解してもらってから自装しました。
結果、この方が全てのみなさんにとって良かったようです。着物の着装で理解するのが難しい部分がおはしょり。おはしょりにする部分の着物地をすべて、腰紐より上に持っていかないと綺麗なおはしょりはできません。それが理解できていないと、おはしょりにする部分の着物地を腰紐に挟み込んでしまったり。特に背中側は見えないので気付かずに挟んでしまいがち。
今回、お人形に着せる事によって視覚的にしっかり確認できたので、そこのところを意識しながら出来ました。
続いては帯。参考までにと、6種類の帯結びの写真を張っておきました。この中から選ばなければいけない訳ではないのですが、皆さん、ここから選んでいました。選び方も人それぞれ、面白いですね。
お母様は、「一番簡単なものが良い」とDをチョイス。お嬢様は一目で気に入ったFの帯結びをしたい！と。これは全体のバランスを取るのが難しく、「難しいよ〜」と言いましたがチャレンジ。若いって素晴らしい！！
そして「この結び方はお母さんが選んだ帯結びと全然違うから、お家に帰ってお母さんに聞いてもわからなよ。しっかり覚えて帰ってね」と、私、追い込む、追い込む（笑
（お母様に写真の提供をお願いしたところ「他のかたも受講したい、楽しそうと思って 頂けたら嬉しいです」と、快く写真を送ってくださり、顔出しも0Kとのお許しをいただきました。ありがとうございます）
他のお二人のうちお一人はBを。もうお一人は、ご自身でも結んでみたいし、お友達にも結んであげたいとおっしゃってCを選びました。このかた、実は、以前お稽古に来てくださっていたのですが、転職してお仕事が忙しくなり、ただいまお稽古をお休み中。なので全くの初心者ではないのです。「お友達にも結んであげたい」という言葉に、経験者の心のゆとりと優しさを感じますね。
それぞれ、自分が選んだ帯結びをお稽古したのですが、他の人の帯結びもキニナル…だけど、見ちゃうと、自分の結びとごっちゃになっちゃう…というジレンマの中でそれぞれが完成♪
その後、美しい写真の撮られ方、ポージング方法などをお伝えして、写真撮影会♪参加者のお一人はフォトグラファー。皆さん、スマホで写真を撮る中、彼女は本格的カメラで写真を撮っていました。さすが！！
これは↑、彼女のカメラをお借りして、私がシャッターを押しました。緊張した〜！
スッとした立ち姿が素敵ですね〜♪
最後に「何か質問がありますか？」と伺ったところ、「浴衣での綺麗な座り方を教えてください」と。所作に意識が向いてくれて、と〜っても嬉しかったです♪…で、ビシビシと美しい立ち方、座り方、正座の仕方を伝授！
お洋服に着替えたあと、家庭でのお洗濯方法と浴衣の畳み方をお稽古し、心ばかりのプレゼントを差し上げて無事終了しました。
