2016.06.22
6月18日(土)生徒さんたち総勢7名で歌舞伎座へ、昼の部「いがみの権太」を見に行きました。
この日はお天気も良く、きもの日和。新しくなった歌舞伎座ははじめて。ワクワクしながら地下鉄「東銀座」駅の改札を出ると、そこはもうthe kabukiza! お祭りの屋台みたいに、たくさんの和雑貨やお弁当などが売られていました。…地下鉄出口広場がこんな風になっていたなんて、し、知らなかった…知っていたらもっと早くに家を出たのに…と、楽しそうな広場を横目に、一路歌舞伎座へ。
うわぁい!歌舞伎座♪
幕や提灯の紋を見て、「これはカラス?」「ニワトリ?」「痩せたふくら雀?」と、相変わらずの楽しい仲間♪正解は鳳凰。家に帰ってから、生徒さんが調べて教えてくれました。歌舞伎座の創始者の1人が、新築した自宅の釘隠しに用いたこの紋が気に入り、歌舞伎座の紋にしたのだそうです。
お席は、生徒さんが取ってくれた花道近く♪ 歌舞伎座の花道は低いんですね。演者が横を通る感じ。お席に着くと、あら?私以外の全員の耳に何やら…あぁ、私も借りればよかったイヤホンガイド。時既に遅し、幕が開きました…。
松本幸四郎演じる「いがみの権太」、面白かったです〜!
貫禄の幸四郎はもちろん、松也の大立ち回りもすごかったし、猿之助の女形が何とも可愛らしかったです。そして、どんでん返し&どんでん返し&どんでん返し…のストーリーも良く出来ているなぁ、と。
観劇後、せっかく着物で来たのだからと記念撮影。それぞれの“想い”がこもった装い。やっぱり着物でお出掛けは良いですね〜
●本人のコメント
母(生きてれば99歳)の娘時代の帯で、30年ほど前に譲り受けました。
やっと着ることが出来、母もきっと喜んでいると思います。
お母様から譲り受けた団扇柄の帯。粋な歌舞伎にピッタリですね! 亡きお母様と一緒に歌舞伎観劇できて良かった、良かった♪
叔母の若い頃の写真、セピア色、古くさ~い、でも、年々、気になる着ている着物、私「これどうしたの?」叔母「私の着物かなあ?私着てるけど、私のんちゃうかも?」私「まだある?着ないならちょうだい」叔母「物置にあるかなあ?また見とく」このやりとりを3~4年かな
早く早く~と、ねだりまくり、急かして
やっと大掃除で物置へ、
これまた、古くさ~い、カビくさ~い行李がありまして、中に畳紙にも入ってない写真の振袖が。
貰ったものの、そのままでは着られるはずもなく、私も長年タンスの肥やしにしていました。
最近、懇意の悉皆屋さんに見せると「これは、今はもう見かけ無い錦紗の着物、大事にしろ、(大事)は着てやる事だ。単衣はどうだ?色がこんなだが、あえて単衣もカッコいいぞ」と言われ、単衣にする事に
一見、濃い紫なので袷っぽい、
それが粋らしい?
これに2年前に買ったカエルの帯、こちらはポイントが傘で、たれに小さく傘をさすカエルが可愛くて
普段なら買わない黒を買った!(黒ってホントに着ない色…)
今回は密かに思い入れのある装いなのです。
ふふふ
レトロな雰囲気がとってもお似合い。帯の傘に負けない、着物の大胆な柄が素敵です。
●本人のコメント
日本人は、歌舞伎の観劇に特別の思いがあるようで紬のような普段着を着るのは役者さんに対して如何なものか?と、いうご意見があるようです。でも昨年買った飯田紬が着たくて選んでしまいました。紬なので帯は、博多帯にしました。着物が濃い緑なので帯揚げ帯締めを淡い緑にしましたがどうでしょう。
単衣の時期でお昼の部だったからでしょうか?訪問着の方はお見かけしませんでした。でも、織の方も見かけませんでした。
観劇の機会があったら次回は柔らか物で行こうと思いました。
お芝居は楽しかったです
すらっと長身ショートヘアに、チェック柄の紬が良くお似合いでした。帯上部や帯留めが幾何学模様なのでシャープなイメージですが、帯の、曲線で描かれた唐草のようなお花柄に柔らかな女性らしさを感じます。