2015.11.04
自宅教室の他に、出稽古もしています。
その1つがカルチャースクール。アピタ長津田店内にあるヒューマンアカデミーカルチャースクール長津田校で「きもの着付け&マナー」講座を担当させて頂いています。
こちらでは、きもの着付けの技術だけではなく、美しい立ち方、歩き方、お辞儀の仕方などの所作はもちろん、着物を身につけてゆく過程での所作によっても、きものの仕上がりに違いがでますので、普段からのきものの着方における所作にも力を入れています。
まぁ、これはこちらのカルチャースクールに限らず、私の着付け教室では、どこもそうなのですが。
このカルチャースクール、昨年の2月にオープンしました。
そして昨年秋には「秋の文化祭」として、様々な講座の発表会的なものをしました。ダンスや音楽などはステージでのライブ発表。絵画や書道、手芸などは作品の展示発表です。これは自由参加ですので、発表会に参加しない講座もあるのですが、私は「これは、腕を磨くチャンス!そして、きものの講座を知って頂くチャンス!何より、1つの事をやり遂げた達成感は、きっと皆さんの大きな自信になるはず!」と参加を決めました。
「きもの着付け&マナー講座」としては、きものショーといったライブ発表もできるのですが、何せ、まだお稽古を始めて日が浅く、技術的にとても間に合いません。なので昨年は、お人形に浴衣を着せて、半幅帯を使っての創作帯結び展示をしました。そしてその時、密かに私は「来年はライブ発表をしよう!」と思っていました。…が、今年、皆さんに打診したところ猛反対。まだまだ自信がない、人前に出るのは恥ずかしいなどなど不安要素はたくさんあります。…そうよね、私も人前に出たくない派だから、気持ちはよくわかる…
ということで、今年も展示発表をすることになりました。
が、昨年と同じという訳にはいきません。進歩した所をお見せしないと。考えた末、花結び展示をする事にしました。花結びとは、一本の帯から、ゴムを使って花びらなどを作ってゆき、それをまとめて一輪のお花にしてゆくものです。なので、まず、そのお花に似た色の無地の帯が必要です。たとえば桜といえばピンク色、どんなに上手に桜の花結びを作っても青色の帯で作ったのでは桜には見えない。無地の袋帯はなかなか無いので、3体は浴衣に半幅帯で、1体は振袖に袋帯で作る事にしました。
まだ、飾り付け途中ですがこんな感じです。
奥から、浴衣に半幅帯で菖蒲、バラ、朝顔、一番手前が振袖に袋帯で椿です。
実は椿の帯、花結び用として作られた帯で、片面は赤、片面は緑になっています。ですから、赤色でお花を緑色で葉っぱを作りました。このように片面が緑色になっていると、葉っぱが作れるので良いアクセントになります。
半幅帯は、どれも裏は緑色では無かったので、薔薇と朝顔の帯には、葉っぱの部分だけに緑色のカバーをかぶせて葉っぱの形にしました。この“緑色のカバーをつける”というアイデアは生徒さん。お仕事で洋裁をしているので、そんなアイデアも思いつき、チャッチャと作ってきてくれました。
そして今回の展示、1ヶ月間と長いので、途中でお花を結び変えることにしました。
11月13日(金)のお昼過ぎにお花を入れ替え、写真とは違う花結びを展示します。11月27日(金)午前中まで展示していますので、お近くにお越しの節は、是非、お立ち寄りください。