2015.08.22
このきもの、写真ではわかりにくいですが紅梅織り。紅梅織りとは、数本おきに太い糸を織り込み、格子状(あるいは縞状)に織ったもの。たまたまですが、きものの柄が井桁で格子っぽく見えるので、余計に紅梅織りとは分かりにくいですね。
そして綿糸で織られたものを綿紅梅と言います。綿ですから浴衣と同じ素材、つまり綿紅梅は高級浴衣とでも言いましょうか。
また、細い糸に絹を、太い糸に綿を使って織ったものを絹紅梅と言います。こちらは綿紅梅に比べると絹のしなやかさがあります。
どちらも、糸の太さが違うので布の表面に凹凸ができるため、肌に張り付かず心地よい肌触りになります。
きもの…写真の着物は、手触りからすると絹紅梅なのですが、実は絹でも綿でもなく化繊。ですから「この着物は何ですが?」と聞かれた場合「化繊のきものです」と答えるのが正しいと思うのですが、聞いたかたは素材が知りたい訳ではなく、格子状に織られた布地についてを聞いていると思うので、「絹紅梅です」と答えちゃってます。
帯…麻で出来た、桐生絞りの絽の九寸名古屋帯。20年ほど前、桐生の織元、泉織物さんに産地見学に行った時に買い求めたものです。
帯締め…手作りの帯締め。夏物は、組台を使わずに三つ編みのように手軽に組む事が出来るのでgood。
帯揚げ…淡いピンクとブルーの絽。
半衿…ベージュの絽。
※「こんな着物コーディネイト」シリーズの過去記事はこちら