2015.05.20
着物は難しい!!
と思われている事の一つに「きものの格がわからない」というのがあります。
何となく洋服よりキッチリ決まっていそうで、その決まった枠から外れたらえらい事になりそう…でもね、キッチリ決まっているのは礼装着、つまりフォーマルウエアくらい。この礼装着、ややこしいのが、洋服と着物で考え方がちょっと違う。洋服は、昼間に着るのか夜なのかによって着るものが違います。対して着物は1日の中のいつでも同じものを着て良いのですが、着る人がミスかミセスかによって変わってきます。
あとは、結構ゆるい感じで決まってるので、そのゆるい感じの間を縫って楽しむのが着物の醍醐味ってもの。ただ、ゆるいとは言っても決まっている事は決まっているので、まずはその一般的な決まり事を知らないと間を縫って冒険出来ませんね。
と言う訳で、川崎出張教室で、きものの格についてのお勉強。
このお勉強、確かにきもの初心者にはちょっとハードルが高いです。私のお教室では、半幅帯、名古屋帯、袋帯が締められるようになってから、このお勉強をしています。
取りあえず、格を5つにわけてみました。こんなにたくさんに分けちゃうと「ほら、やっぱり難しいじゃないの!」と言われそうですが、洋服も一緒。
普段着は、長い付き合いの彼との家飲みデートの時に着るくつろげるスェットみたいなもの、街着は、近所のラーメン屋さんデートに履くジーパンみたいなもの、外出着はお誕生日デートのおしゃれなレストランに着て行くワンピース、略礼装は礼装着に次ぐきものという事で、ビシッとしなければならないここ一番!の時に着るきものですね。たとえば…お見合いとか? 礼装着は、公的な儀式などの格式を重んじる時に着るきものなので、結婚式など。
…と、想定年齢20〜30代の女性バージョン彼氏絡みで例えてみました!?
この表の中に、右側にある着物(黒字)と帯(赤字)のカードを当てはめてもらいます。
まずは着物の項目を全て埋め、続いてそれに合う帯を着物の直下に置いてゆきます。頭の中だけで考えているとグチャグチャになってしまいますが、わかるところから表を埋めていくとスッキリ整理されるようです。
きものと帯が決まったら、ついでに帯締め、帯揚げも。
この帯締めや帯揚げ、きものや帯に比べたら小さなものですが、実はなかなかの存在感を放って着物姿をまとめてくれます。着物を購入する時や、コーディネイトを考える時は、必ず、きもの、帯、帯締め、帯揚げ、そして半衿の5点セットで。