2015.02.20
生徒さんのお着物のお買い物にご一緒しました。
1)粋なモノトーン系小紋+名古屋帯
2)赤い絞りの名古屋帯+小紋
きもの一式を揃える場合、ほとんどの方は、まず好みの着物を選び、それに似合う帯を探しますが、今回は、この帯に一目惚れしたようです。
と言う事で帯に似合う着物を探し、これに決定。
ほとんど白黒ですが、所々に赤、青、黄色がアクセントで入っています。
帯を乗せてみるとこんな感じ。
ん〜〜、粋なオトナ〜のお姉さんみたい。
さて、帯揚げと帯締めはどうしましょ?
と、生徒さん「私、家にあるのを持ってきてみました」さすが!
で、持ってきたものをいくつか当ててみると「もう、これしかないでしょ!」と言いたくなるほどピッタリな帯揚げと帯締めをお持ちでしたよ。
実はこの淡いクリーム地の帯揚げ、以前、お買い得だったから買ったものの合わせられる手持ちの着物や帯がなく、ずっとタンスに眠らせていたもの。活躍できそうで良かったですね!
そして帯締めには、丸い飾りがついているので、こんな風にも使えます。
帯留め風にするとますますスッキリ感が出て粋になりますね。
今回は手持ちの小物類を合わせてこんな風になりましたが、たとえば、帯締めに赤や青を持ってくるとまた違った印象になります。色々遊べて楽しそう♪
と言う事で、私の小物で遊んじゃいました〜
同じ赤系でもずいぶん感じが違いますね。
八掛も粋にスッキリと同系色で。黒に見えますが、濃いグレーです。
そしてお仕立ても悩ましいところ。
この着物は、左から右にかけてだんだん地色が薄くなっています。
着物は、背中の真ん中で左身頃と右身頃を縫い合わせて仕立てるので、両方の身頃を同じ方向で仕立てると、左から濃い→薄い→(背縫い)→濃い→薄いとなり、濃淡が追いかけっこしている様になります。
が、右身頃の上下をひっくり返して仕立てると濃い→薄い→(背縫い)→薄い→濃いとなり、背中の中央あたりが薄い色になって左右を濃い色で締めてる感じ。
逆に左半身の上下をひっくり返すと、中央あたりが濃い色になり、左右が淡い色に。
また、衿部分を濃い色にするか薄い色にするかで、お顔の印象が違って見えます。
さらに、アクセントの赤、青、黄色の配置をどうするか?
ん〜、悩ましい。
こちらは以前ご紹介した、羽織を名古屋帯に仕立て直したもの。
この帯に似合う着物を探します。
紬に合わせたら素敵そうですが、ご本人は紬がちょっぴり苦手。ならば、黒地に可愛らしい柄の小紋はどうかしら?と探しましたが、黒地の着物は粋なものが多く、なかなかイメージ通りの可愛らしい柄が見つからない。そして、ご本人は淡い色がお好き。
確かに、色白で背が高い美人さんなので、紬よりも、淡い色の華やかな小紋の方がお似合いなのです。
と言う事で、色々当ててみましたが、なかなかしっくり来る着物がみつからず…
決まったのはこちら、一目惚れした江戸紅型の小紋。
帯、かなり派手に見えますね〜、実際はもう少し落ち着いてます。きものも白地に見えますが淡いグレー地です。蝶々がお好きとの事、蝶々好きにはたまらないお着物ですね〜。
八掛も悩みました。長く着られるようにと、モスグリーンや芥子色などを当ててみましたが…ん〜、地味…。
で、結局赤に。いっぱいいっぱい着物を着て、着倒して5年後くらいに洗い張りに。その時に地味な色にかえましょう、と言う事に(笑
たくさん着物でお出掛けしましようね〜♪
そして帯締め。
白で引き締めた方が素敵♪ということで、こんなコーディネイトになりました。
モスグリーンの帯揚げが、きものと帯を上手に繋げてくれています。
次回はこの帯に合う紬で新境地を!?