2015.02.28
普段の生活では、洋楽器に比べると和楽器に触れ合う機会は少くなってきましたが、お三味線やお琴の音色を耳にするとなんだかホッとします。日本人だからでしょうか?
毎年させて頂いている和楽器演奏会のお着付けに行ってきました。
楽屋廊下にはお琴が幾つも立てかけてあり、通り抜けるのに緊張しました。お着付けする楽屋にもお三味線が横たえてあり、お着付けに夢中になって蹴飛ばしてしまったらどうしよう…「絶対に触れてはならぬ」と言い聞かせ…
今年は5人の演奏者のお着付け。
心掛けている事は、演奏する楽器によって身体の動かし方が違うので“演奏しやすいお着付け”
お三味線は、左手を高くあげるので、左脇のゆるみが十分にあるかどうか。
お琴は、前屈みになるので帯が苦しくないか、また腕を前や横に大きく動かすので脇のゆるみは大丈夫か。
お着付けのあと、演奏時の動きをしていただいて確認します。
今回は、他装のお稽古を始めたIさんにアシスタントをお願いしました。4月にお母様のお着付けをする予定のIさん、気合いが入ります。お稽古では、すべての道具が揃っている中でのお着付けですが、現場では
腰紐が足りません〜
補整用のタオルがありません〜
これは何??
など、次々発生する問題を、臨機応変にクリアしていかなければなりません。やはり、現場経験に勝るお稽古はないですね。無事、お三味線を蹴飛ばすこともなく(!?)時間内にお着付けできました。
写真は、Iさんが撮影してくれました。アシスタントをしながらの緊張感漂う中で、さすがです!ありがとうございました。