2016.01.26
ポーラミュージアムアネックスは、地下鉄「銀座一丁目」駅7番出口を出てすぐ。
ポーラ銀座ビルの3階。1階はコスメショップのようです。
エレベーター横にはポスターが。
3階の会場入り口はこんな看板。
シンプルだけど、上品にお祝いの雰囲気が伝わる看板ですね。
会場に入ってすぐ、ポーラ文化研究所が出版した本がありました。
もう、すでにここで釘付け。
私が持っている本は、江戸から明治にかけてのヘアスタイルについてが書かれている、右上の「結うこころ」1冊だけ。
持っていない本を買って帰る気満々です。…が、スタッフの方に聞いたところ、「結うこころ」以外は絶版になっていて、電子書籍になってしまったとの事。絶版になった本は、ポーラ文化研究所に行けば閲覧できるものもあるが、貸し出しは出来ないかも、との事でした。アナログ派としては、本の方が良い〜、残念。
という訳で中に入ると、嫁入りに関する浮世絵が。
スタッフの方に伺ったところ、フラッシュを使わなければ写真撮影OK、との事でしたので、撮りまくりました〜。
いかにも上流階級のお姫様がお乗りになるような、豪華な乗り物から現れた白無垢姿の花嫁さん。介添え役が手をとります。
こちらの絵は、介添えさんに手を添えられたお嫁さんが、花婿さんのお隣に行くところ。
この絵には、女性の幸せな結婚を意味するはまぐりで作られた、貝合わせの貝を入れる貝桶が描かれています。
貝合わせは、二枚貝であるはまぐりの上下の貝を合わせる、神経衰弱のような遊び。なので、貝桶も、上用と下用の2つで1セットになっているんですね。
貝桶は、婚礼儀式の重要なアイテムの1つです。
こちらは、白無垢から色物に替えるお色直しの場面。
お嫁入りの時には化粧道具一式も持って行きましたが、形式的に揃えられた表道具とは別に、日常で使う道具も用意されたようです。こちらはどう見ても表道具ですね〜。
ヘアスタイルに関するものも展示。
ビラかんざしは、おめでたい松竹梅や鶴亀の細工が施されてありました。
ヘアスタイルで未婚、既婚や身分などがわかります。
左から、未婚女性、既婚女性、婚約後の町娘、豪商の新妻。
髪を結っている絵。数珠つなぎになってヘアセットするんですね(笑
手鏡もありました。
現代の成人式にあたる元服は、男の子だけというイメージがありますが、実は女の子にもあったようです。
女性は、結婚すると歯を黒く染めるお歯黒をしました。それを半元服と言ったそうです。
これは、お歯黒する道具。
歯、塗ってますね。
そして、子供ができると眉を剃りました。それを本元服といいます。
一般庶民は、眉を剃ったらそのままでしたが、上流階級の女性は、儀式の時には眉を描いたそうです。眉の描き方テキストがあったみたい。
上流階級女性の櫛台セット。眉化粧に使用するものも含まれています。
「色の白いは七難隠す」…白粉を。
こちらは紅挿しの道具。
猪口などの小さな器の内側に塗って売られていました。蓋がないので使わない時は器を伏せておきます。紅は、日に当たると色が飛んで薄くなってしまうため。
当時の紅は、主に紅花から作られ大変高価なもので、「紅一匁、金一匁」と言われていたほど。筆や薬指で紅をつけたあと、耳たぶや爪に塗って楽しんだそうですよ。
薬指は、紅をつける指なので「紅指し指」とも言うそうです、風情がありますね。
こちらは、携帯用紅入れ。凝ってますね。
口紅が現代のようにスティック状になったのは、大正時代からだそうです。
こちらは「亀戸初卯祭」と題された絵。
亀戸天満宮の、お正月の初卯の日に詣でた人々を表現しているのでしょう。
お正月の初詣も、やはり「ハレの日」ですね。
ヘアスタイルや衣装から、左は既婚女性、中央は武家の娘、右は芸者と想像できます。
いつの時代も、女子はイベントに心わくわくし、美しくあるための努力は惜しまないのですね〜。
スマホで写真をバシャバシャ撮っていたら、バッテリー残量20%以下の危険ゾーンに…充電器必須。