2015.02.26
だいぶ暖かくなってきました。
きもの=若草色で一足早い春気分。縞柄の塩沢紬です。
帯=黒地の羽二重に矢羽根柄。江戸友禅です。
帯締め=頂きものの鮮やかなオレンジ色の丸組。鮮やかすぎて使うのにちょっと勇気が必要でしたが、ポイントに。
帯揚げ=薄いグリーン&オレンジのぼかしの綸子。
半衿=クリーム色。
実はこの帯、息子が五歳のお祝いで着た羽織を名古屋帯に仕立て直したもの。知人のお父様が江戸友禅の染め絵師をなさっていたので、是非お父様の作品を譲っていただきたいと、当時4歳の息子を連れてお邪魔しました。
5歳の祝い着は3〜4反ありましたが、私は、江戸友禅らしく控えめだけれど、粋な色使いで矢羽根が描かれているこれを一目で気に入ってしまい、他にどんな柄があったのかよく覚えていません(笑
でも着るのは息子、私の好みだけで選ぶ訳にはいきません。反物を広げて並べ「どれが一番好き?」と聞くと、何の迷いもなく「これ!」と、この反物を指差したのです。
息子の気が変わらぬうちに(!?)早々においとましたのは言うまでもありません(笑
そして帰り道、私の頭の中では「いずれ私の帯にしよう!計画」が練られていたのです。
息子の祝い着は、お稽古に来てくださっていた和裁師さんにお願いして仕立てていただきました。息子が自分自身で気に入って選んだ祝い着を、いつもお稽古に来るお姉ちゃんが縫ってくれた、という事で、本番の七五三前からテンション上がります。
当日、最初に息子の着付けをし、その後、私は訪問着を。スーツ姿の主人「…なんでオレだけ着物じゃないんだ」
…あら、着たかったの? では、息子の結婚式には着せてあげるわ。。。
そんなこんなで、おじいちゃん、おばあちゃんも加わって神社へ。その後、会食。写真もたくさん撮り、良い七五三になりました。
…と言う事を、思い出話しとして6歳、7歳になった息子に聞かせ、息子8歳になった時、遂に「いずれ私の帯にしよう!計画」を実行に移しました!
このお着物、よかったね〜。すごくキミに似合っていて素敵だったね。
でも、もうキミは大きくなって着られなくなっちゃったね。このままではもう誰も着られないんだけど、帯に作り替えたら、この素敵なお着物をお母さんが締めて皆に見てもらう事ができるんだ。どうする?
…と、息子の許しを得て、晴れて私の帯になったのでした〜。
※「こんな着物コーディネイト」シリーズの過去記事はこちら