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高橋美登里礼法きもの学院

浴衣帯、付ける? それとも結ぶ?

2014.08.24

地元神社のお祭りに行ってみました。

普段は神主さんもいない小さな神社のお祭りですが、地元の子供たちがいっぱい来ていました。中学生、高校生くらいのお嬢さんは、ここぞとばかりに浴衣姿♪正直、こんなに沢山浴衣姿のお嬢さんがいるとは思いませんでしたよ。ここ数年、浴衣はオシャレアイテムの1つとして市民権を得てきましたね~。うれしい事です。

…が、残念な事が1つ。
その浴衣のお嬢さん方、ほとんどが作り帯。手結びの方は数えるくらいしかいませんでした。
一本の長い半幅帯で、い~~~っくらでも個性を活かした帯結びが出来るのにみんな同じ形の作り帯って、つまらなくないですか?せっかく興味を持ってくれた浴衣の楽しさを半分捨てているようなものだと思うのです。

半幅帯は、名古屋帯や袋帯に比べたら簡単。だって、付属品(帯枕、帯揚げ、帯締めなど)は無し、帯だけで結べちゃうんですもの。是非是非、自分らしい半幅帯の手結びを覚えてもらいたいな。

そんな思いでお祭りを見ていたら、2~3歳くらいの女の子を抱っこしているママを発見。その女の子、可愛らしいサマードレスを着ていたのですが、そのサマードレスに赤い絞りの三尺帯を巻いて背中でリボンに結んでいました。
なんだか、かわいかったです。「浴衣は着せてあげられないけど、この子に、お祭り気分を!」というママの思いが伝わってきました。
これって、やっぱり手で結んであげてるからだと思うのです。手を掛けて結んであげてるから温かい。出来合いの作り帯を背中にのせているのは、無機質なアクセサリーを背中につけているようなものだと思うのです…