2013.08.31
町田市内で避難生活を送っていらっしゃる方々を対象に、町田社協さんが参加を呼びかけてくださり、今回の撮影会が実現しました。
町田社協さんと打ち合わせをしている中で、私たちが1番最初に開いた川崎のとどろきアリーナでの撮影会に参加して下さった方が、町田にいらっしゃる事がわかりました。お姉様が川崎で避難生活を送っていたので、お姉様と2人で写真を撮ったのでした。
その方が、撮影会に、差し入れとお手紙を届けてくださっていました。お手紙にはスタッフに再会してお礼が言いたかったのに、所用で来られなかったことのお詫びと、川崎でのあの日の撮影会を境に、少しずつ明るくなれたことのお礼が書かれてありました。震災以来、きものどころかお化粧することすら忘れていた皆さんが、綺麗にヘアメイクしたご自身のきもの姿を鏡で見た時の感動、笑顔、涙…私たちが思う以上に、忘れかけていた感情を取り戻すことができたのだと思います。
そして、その方は、あの時に私たちがプレゼントしたアルバムも持ってきてくださっていました。アルバムの1ページ目には、私たちが撮影した写真とともに、アルバムに添えて届けた「応援メッセージ」も添えられたままになっていました。
そして、アルバムは、最後のページまで、楽しそうな写真で埋め尽くされていました!!
いただいたお手紙と、写真で埋め尽くされたアルバムに、私たちスタッフ皆感激でした。
さて、撮影会。1部屋を待ち合い室にし、順番が来るまで、お茶を飲みながら待っていいただきました。故郷の思い出話に花が咲いたでしょうか?
和室がありませんので、会議室に衣裳敷きを敷き、着付けコーナーに。
アコーデオンカーテンを隔てた向こう側がヘアメイクコーナー。
今回は、10組中6組が、50代~70代でお1人での撮影。「遺影写真になるようにね」「そう、私もよ」…そんな会話がありました。
そして3組が年配のご夫婦。フォトグラファーは、今回、ご夫婦に手を繋いでいただいて撮影しました。照れ隠しでしょうか?皆さん、とびきりの笑顔の写真が撮れましたよ。
残る1組は、お嬢様とお母様。写真は2枚お渡しするのですが、1枚はお嬢様お1人で、もう1枚は母娘で、とのリクエスト。お嬢様の撮影現場を見守るお母様の後ろ姿、嬉しそう。
この撮影会に参加できる立場という事は、すなわち被災者なのですが、いつの日か、この撮影会を、懐かしい思い出として明るく話せる日が来ますように。