2012.05.07
東日本大震災支援ボランティア 「新たな思い出のアルバムを被災者へ」を始めて、もうすぐ1年になります。3.11の想像を絶する光景をテレビで見て、あの場所にいなかった我が身の幸運に、ただただ感謝するのみ。そして、被災地に、被災者に、何も出来ないもどかしさ。
そんな中で、それでも自分に出来る事をと、訳も分からず始めたボランティア。アルバムを提供してくれる企業を探し、きものを無償で貸してくれるレンタルショップを探し、写真を無料で出力してくれる写真屋さんを探し、撮影場所を提供してくれるところを探し、ヘアメイク、ポージング、フォトグラファーなどボランティア技術スタッフを探し・・・・
避難生活を送っている被災者に、綺麗にヘアメイクして、きものを着ていただいて写真を撮り、アルバムの1ページ目に貼ってプレゼントする。「このアルバムの2ページ目からも、素敵な思い出を増やせるようにがんばろう!」と思ってもらえるように。
その中で、私がこだわったのは「応援メッセージ」。アルバムとともに、協力してくださった企業やスタッフ一人一人のコメントを届ける事。
アルバムがお手元に届いて、お礼のお手紙やお電話をくださる方がいます。皆さん、「アルバムと応援メッセージに感激しました」とおっしゃってくださいます。「読んでいて涙が出ました」とおっしゃってくださる方も。
改めて、一人一人の力は小さくても、出来る事があるんだな、と思います。何の生活の足しにならなくても、心の足しになれるんだと。そしてそれは、私たちの心の大きな栄養にもなっています。
アルバムの最後のページは、どうか、とびきりの笑顔の写真でありますように。そしていつか、このアルバムが押し入れの奥にしまわれ、忘れ去られるくらいたくさんの楽しい出来事がありますように。