2017.06.01
「6月11日に1人できものを着ないといけないんです…」と、何やら切羽詰まった声で電話をいただいたのが先週の木曜日。
仕事をしているので自由な時間があまりない、ネット検索でやっとみつけた「急いで学ぶ・3日間集中コース」で学ぶしかない、とお電話をくださったのでした。
「急いで学ぶ・3日間集中コース」は、ま〜ったく着物が着られない方でも、3日間(1日3時間)集中的にお稽古して着られるようになっちゃうコース。
そのかた(Kさん)に、ご都合のよいお日にちをうかがったら、あら…私の都合とあわない…でも私は、絶対にKさんに、気持ちよく6月11日をお着物で過ごして欲しい、と思いました。
少しお時間を頂戴し、何とかスケジュールをほぼほぼ調整。でも、どうしても3時間お稽古できない日が1日ありますが…と、ご了承いただいてレッスンしました。
1日目。
みっちり3時間お稽古できました。
下着から着物までを、何度も何度も繰り返し。かなりハード。
実はKさん、私のブログ、ホテル研修での鬼っぷりを読んでくださっていたのでヘコタレません。むしろ「このくらいスパルタの方が良い」と、来てくださったみたいです。
しっかり着物までを着られるようになり、ついでに帯締めの結び方も覚えて、例によって、“一日1回帯締め練習”の宿題を課して1日目終了。
中2日空いて2回目のレッスン。この日は1.5時間しかできません。
まずはきものの着方の復習。覚えてくださっていたのでサクッと済ませて帯結びへ。帯結びの練習をする時、私は必ず最初に他装(人に着せる事)をします。自装は、自分の背中での作業が多いので、いきなりやるとなかなか上手くいきません。なのでまず人(またはお人形)の背中に結んでみて帯結びの構造を目で確認し、その後、そのイメージを持ちながら自装をしてもらいます。
今回も、まずお人形に帯を結び、それから自分の背中に1回結んだところで終了。まだ帯結びを覚えたといえる段階ではありません。
翌日、3回目、最後のレッスン。
なんとKさん、帯が上手く結べない夢をみたとか。夢の中でも練習していたのですね、えらい!…でも、夢に見るくらい大変に感じている、とも言えますね。
大丈夫、今日で、その心配を払拭しましょう!
という事でお稽古開始。私、かなり理屈っぽいです。「ここはこうして〜」とただやり方の手順を言うのではなく「ここはこうだからこういう手つきでやらないとダメなの〜」と、いちいち理由を説明します。理屈を理解してくれると、やり方を忘れてしまっても何とか自力でやり方を導き出す事ができます。正しいやり方でやれば、いつも、ほぼほぼ上手くできます。が、自己流で適当にやると、運の良い日(綺麗にできる日)と悪い日(下手っぴの日)ができます。運任せの着付けにさようなら〜。
最終日、ご自身が納得のいく仕上がりになり、予定より少し早めの終了となりました。
3日間、お疲れ様でした! 6月11日、楽しく着物で過ごせますように♪